今発売されているビジネス書や自己啓発ではなく、ちょっと昔の文庫本サイズの思考法が読みたいと思い「思考の整理学」を借りてきました。
今回は一部引用抜粋して紹介します。
Contents
80年代にすでに考える人は考えていた
自分で翔べない人間はコンピューターに仕事をうばわれる。
80年代ですでにコンピューターに職業を奪われることを危惧しています。実際に現在ではビッグデータによるAI人事、AIソリューションといったサービスも存在します。
さらにAIによって奪われる仕事ランキングをダイヤモンド・オンラインが発表しています。
機械が奪う職業ランキング(米国)
- 小売店販売員
- 会計士
- 一番事務員
- セールスマン
- 一般秘書
- 飲食カウンター接客係
- 商店レジ打ち係や切符販売員
- 箱詰め積み降ろしなどの作業員
- 帳簿係などの金融取引記録保全員
- 大型トラック・ローリー車の運転手
結局のところ自動化で効率良くといった部分では機械に勝つことは難しいわけです。人間同士の対話であったり、創造的な仕事が人間には求められていくのでしょう。
小さいころの経験が全ての土台になる
作家にとってもっともよい素材は幼少年時代の経験であると言われる
やはり小さいころの経験はその人自身の土台になります。小さいころに魚に触れるのが好きなら大きくても魚に対しての興味関心が生まれるでしょう。その人にとっては身近なものであり、経験があるからです。
しかしいわゆるスマホ世代はどうでしょう。何でもかんでもスマホで検索してバーチャルで体験しているつもりで本当の体験がない。本当の体験がないから頭の中だけで考える。もしくはネット上の記事だけで判断する。そうして誤った認識・判断をする。全てのスマホ世代のことを言ってるつもりではありません。そういう傾向を感じるということです。
本当にリアルな体験は必要だということです。幼いころのリアルな体験は人生に大きな影響を与え続けます。
何もかも手順にそっての学校
いまの学校は、教える側が積極的でありすぎる。親切でありすぎる。
私はゆとり世代真っ只中で小中高校時代を過ごしました。とにかく学校は知識を詰め込んで、覚えているかどうかをテストして、点を付けては優劣を決定する。知識を覚えている人間だけが優秀でそれ以外は平凡もしくは平均以下。理系教科は顕著にそれが多いですよね。受動的な教科っていうんでしょうか。
私はどっちかというと美術や音楽、国語の教科の方が好きでした。点数では表しきれない部分が多いといいますか。
本当に自分が勉強したいことって言われなくても自ら学習すると思います。
義務教育のころから受動的であるがゆえに、受動的で知識だけの頭でっかち新社会人が育っていくような気がします。
印象的なことば
原稿を書くのを第一次的創造とするならば、原稿を新しい、より大きな全体にまとめ上げるのを第二次的創造と呼ぶことができる。
ブロガー:第一次的創造
キュレーター:第二次的創造
こういうことですね。
「思考の整理学」まとめ
内容としては「狭い範囲の知識だけで物事を捉えるのではなく、広い知識を身に着けた上で考えましょう」ということを言っています。全6章でそれぞれゆるくは繋がっていますが、基本的に独立した内容です。
思考を整理して、活用する。
今のライフハックの元にあたる考え方だなと思う箇所がいくつもあります。
読みたいところから読み進めるのがいいでしょう。